
データは、暮らしを支える「共通言語」になる ― 点と線がつながるとき ―
検査で得られる数値は、診断のためだけのものではありません。
それは、患者さんの「これからの生活」を考えるための重要な手がかりでもあります。
松本(MSW)
退院時に施設入所を検討する場合、病状が安定していないと受け入れが難しいことがあります。
施設側からは、採血やレントゲン、CRP、アルブミンなどの検査データ提出を求められることが多いですね。
最新のデータが悪い状態のときのものしかないと、「この数値では受けられません」と言われることもあります。
そのため、必要に応じて医師に相談し、最新データを揃えることもあります。
佐々木(検査技師)
現場では「追加検査はできる?」と聞かれることも多いですね。
制限はありますが、追加できる検査もありますし、保存期間なども含めて、そうした知識を共有することも大切だと思っています。
また、二人が共通して語ったのが、一人で抱えないこと。
重いケースほど、チームで共有し、必要な部署につなぎ、医師・看護師と連携することが欠かせません。
検査は“点”として身体の状態を数字で示す仕事。
MSWは“線”として、患者さんの生活の流れを見つめる仕事。
アプローチは違っても、行き着く先は同じです。
病気を抱えた人が、これからの生活をどう取り戻していくのか。
そのために必要な支えを、職種を超えて一緒につくっていく。
患者さんの「見えない不安」に気づく力は、特別なスキルではなく、日々の現場で培われる“まなざし”から生まれます。
東神戸病院の現場には、今日も静かな連携が息づいています。