地域とともに歩む、これからの東神戸病院
2017年に院長に就任して以来、「院長挨拶」を更新していませんでした。
ずいぶん古くなってしまいましたので、あらためてご挨拶させていただきます。
前回の挨拶では、「医療構想の具体化」と「リニューアルの実現」という二つの課題に取り組むとしてきました。
しかし「リニューアル」については、現在もまだ実現には至っていません。
■ 医療を取り巻く厳しい状況と私たちの姿勢
医療・福祉を含む社会保障の分野は、現在も非常に厳しい状況が続いています。
国の政策として、社会保障費の抑制が進められ、入院病床の削減や医師・看護師数の制限など、医療提供体制は縮小の方向にあります。
その一方で、患者さんの自己負担は増え、治療の制限や断念を余儀なくされるケースも少なくありません。
医療機関においても、経営の厳しさから赤字や閉院が増加しています。
こうした状況の中で、私たちは「だれでも、いつでも、必要な医療を受けることができる」
ことを大切にしています。
無料低額診療制度なども活用しながら、医療の現場で「取り残される人」が生まれないよう取り組んでいきます。
あわせて、社会保障を充実させるための活動も重要だと考えています。
■ 東神戸病院が目指す医療
東神戸病院は中小病院です。
だからこそ担える役割があり、ここでしかできない医療があります。
私たちは、「生活支援」と「連携推進」を軸に、コミュニティホスピタルの実現を目指しています。
コミュニティホスピタルとは、総合診療を中心に、超急性期を除く医療、リハビリテーション、栄養管理、介護などをワンストップで提供する病院のことです。
さらに、地域に開かれ、地域そのものをより良くしていく役割も担います。
近年、「SDH(健康の社会的決定要因)」という考え方が広がっています。
病気の背景には、「貧困」や「孤立」といった社会的な問題が関係していることが少なくありません。
私たちは、疾患だけでなく、その背景にある生活や社会にも目を向けた医療を実践していきたいと考えています。
そして、地域と一体となった取り組みをこれからも大切にしていきます。
■ 地域とともに
これまでにも、「東神戸病院オープン講座」や「映画上映会」、「熱中症実態調査」など、地域とともにさまざまな活動を行ってきました。
これからも地域のみなさんと一緒に歩み、支え合える関係を築いていきたいと考えています。

2008年3⽉28⽇
私たちは、地域にとってなくてはならない病院でありたいと考えており、以下を基本方針として活動いたします
* 外来医療・入院医療・在宅医療の機能を活かし、地域の人が健康的な生活を送ることを支援します
* 救急医療・高度急性期医療などの法人内外の医療機関や介護事業所との連携を推進します
* 外来医療や健診活動では、病気の早期発見や治療を重視します
* 入院医療では、法人のセンター病院・在宅を支える病院としての役割を果たします
* 医療すべてにわたり患者参加の医療を実践します
* 私たちの重要な共同組織「東神戸医療互助組合」と、共同の営みの医療を進めます
* さまざまな災害(震災やパンデミックなど)に対して、できうる限りの力を発揮し地域を守る一翼を担います
3.私たちは、人権意識を養い、健康問題には、深く社会的要因(SDH)が関与していることを理解し、「貧困」「孤立」に立ち向かいます
* 地域を知り、地域に出ていく活動(アウトリーチ)を重視します
4.私たちは、平和や地球環境が医療の根底にあること理解し、平和・憲法を活かす活動、気候危機に立ち向かう活動を強めます
5.私たちは、だれもが医療や福祉を十分に受けられ、その人らしく安心して住み続けることができる地域づくりに参画していきます
医療・介護を受ける患者様、利用者様には、次に挙げるような各個人固有の権利があります。
個人の人格や価値観などが尊重された、安全かつ公正で適切な医療や介護を受ける権利があります。
個人の傷病や状態について、その症状、検査や治療(手術を含む)・介護についての選択肢と計画・方針・メリットとデメリット、使用される医薬品などの内容・作用・副作用、検査や治療の結果と評価、今後の見込み(予後)と療養や介護についての方針、これらに要する期間と必要な費用、その他の事柄につて、納得の得られるまでわかりやすい言葉で説明を受け、情報を得る権利があります。
これらについて詳しく知るために、診療録その他の診療記録の開示を求める権利、他の医療機関の医師などの意見を求める(セカンドオピニオン)権利があります。
傷病やその療養方法などについて、学習資材や健康教育の提供を受ける権利があります。
個人の診療・療養・介護などについて、十分な情報を得た上で、他者や公共の権利を侵害しない範囲で自身の希望や意見を表明し、ご自身の責任の下に選択・決定する権利があります。
終末期の治療方針、心肺停止時の蘇生方針、自身に対する輸血などの個々の治療の選択、臓器移植への臓器提供の意思・拒否の意思、臨床研究(事例報告や臨床治験を含む)への参加・不参加、自身の診療・療養・介護などについての情報提供を知らされない権利、自己決定権を行使しない権利、代理決定者を選定する権利があります。
診療・療養・介護の過程で得られた個人の情報やプライバシーは守られます。
個々の患者・利用者、患者・利用者全体の権利を適切かつ公正に保護することや、未成年者や自己決定の困難な状況にあると判断される方への必要な配慮を行うため、個々の患者・利用者、そのご家族や院内外の関係者とも連絡・連携して診療・介護にあたります。
神戸健康共和会は、個人情報を取り扱う事業者としての責務を自覚し、社会的役割を果たして
いきます。
私たちの事業に関わる個人情報は、心身の状況にふれるものであり、これまで以上にプライバシ-の保護などにおいて特段の配慮がされなければなりません。
私たちは、基本的人権の尊重・擁護を何よりも重視してきたものとして、個人情報の適切な保護のために、本方針を定め運用します。
1 .個人情報の取得・利用・提供に関しては、神戸健康共和会の事業と活動にふさわしい利用目的と範囲を明確にし、適切に取り扱います。
2 .個人情報への不正なアクセス、紛失、破損、改ざん及び漏洩などが発生しない安全確実な業務を確立します。
3 .外部委託業務に関しても個人情報が適切に取り扱われるように、当該委託業者との間で委託契約を交わします。
4 .個人情報の第3者への譲渡・提供を本人の同意なく行うことは、原則として致しません。
5 .事業活動への利用者の主体的参画を育むとともに、医療や介護に関する大切な情報をわかりやすく本人に提供し説明します。開示、訂正などの請求には、誠意をもって対応します。
そのために、法令を遵守し、個人情報を保護するためのマネージメントシステムを定め、
継続的な改善を図ります。すべての職員に本方針を周知し、印刷物やホームページ等を通じて
広く公表します。
2018年5月