皆様。本当に暑い日が続きますね。異常気象(まさに気候危機)で、今年はどこまで暑くなるのでしょう?毎日ニュースでも、「暑さに注意」「熱中症に注意」といったことが聞かれない日はありませんね。快晴のことを「いい天気」と言っていますが、今となっては何をもって「いい天気」というのか微妙なところです。
さて、今年から東神戸病院でも「熱中症実態調査」に取り組むことにしました。猛暑の中、「暑さ対策はちゃんとされているのかな?」また、「生活に困ったことはないかな?」など、ご自宅を訪問させていただき状況を確認させていただく調査です。実行委員会をつくり取り組んでいますが、実行委員長は家庭医の専攻医のA先生です。
7月18日火曜日、午後2時から4時まで、第1回目の実態調査を行いました。職員は19名参加、基本2人一組となり、患者様のご自宅を訪問させていただきました。19件訪問させていただき10名の方とお話しすることができました。温度計・湿度計を持って訪問したのですが、外気温は33度、湿度60%でした。(ただ、日陰でしたので実際はもっと熱かったかもしれません)
3名の方はクーラーは使用されていませんでした。室内で温度を測らせていただくと31度、湿度57%のお宅もありました。クーラーを使われない理由も、いろいろでしょう。「過去にクーラー病になったことがある」「クーラーが嫌い」という方もいます。今回の調査ではなかったのですが、患者さんの中には「クーラーが壊れているけど、修理するのにお金がかかるから・・」と言われる方もいます。調査の時に「熱中症予防について」簡単な説明も行っています。
(1)熱中症予防のための実態を明らかにする。
(2)熱中症をできるだけ発症しないための働きかけをする
この2点が重要ですね。
調査は始まったばかり。8月末まで取り組みます。できるだけ熱中症で救急搬送される方が減るための力になればいいと考えています。
なお、7月19日土曜日 14時からには、東神戸病院オープン講座「熱中症・・どうふせぐ」を開催します。もしよければ参加していただければうれしいです。