令和の米騒動・・、いま、「米不足」「米価格の高騰」で多くの人が困っています。(「(米はもらうもので)米を買ったことのない」方は別として)
この背景は、天候などの影響で収穫量が減少したこともあることは事実でしょう。ただ、これまでの「減反政策」による生産量の低下がもっとも大きい原因ではないのでしょうか?
「減反政策」とは、減反に応じた農家には補助金が支給されることです。「米」の生産量を抑制するための政策で、逆に米を作ると収益になりにくく、多くの人が米作からの転換を強いられていました。
こうした背景を見ると・・今の「医療政策」とよく似ていると感じます。国の政策では、病院は病床を削減すると、補助金が出ます。2024年度補正予算では、病床削減のために428億円の予算が計上されました。病院は入院ベッドを1床減らせば410万4000円の補助金が出ます。多くの病院が経営困難に陥っている中、お金で病床削減を進めようとしています。
今、多くの病院の統合が行われていますが、新病院は以前の病院の病床数よりもかなり減らしているところがほとんどです。
「減反政策」の補助金も、「病床削減」のための補助金も、出所は私たちの税金です。税金を使って、「お米」や「病床」を削ってきたといえます。
「米」と「医療」でおもうこと。
①ある意味、私たちにとっては必需品であるということ
②「米」における「気候変動の影響」、「医療」における「感染パンデミックの影響」でわかったように、平時には余力が必要であるということ。
③「米」も「医療」も、今までの政策は、必要なものまで減らす方向で進められてきたということ
この間、政府、与党などで、病床11万床を減らすことを合意したとされています。これで、新たな感染症パンデミックや、大規模災害に耐えられるとはとても思えません。