神戸健康共和会、東神戸病院ではそれぞれの分野で認定看護師が活動しています。
法人・病院が必要とする分野で推薦を受けた看護師は、休職制度、奨学金制度(月額4万円・返済免除規定あり)を利用して認定看護師教育課程へ進学することができます。
認知症看護認定看護師 岩﨑恵美
2010年に認定看護師の資格をとりました。現在は、居宅支援事業者(ケアプランセンター東神戸)に所属し、介護保険のケアマネジャーの仕事を中心にしています。認知症になっても住み慣れた地域で住み続けることができるような町にという願いをもち、認知症をもつ人のケアマネジメントやご家族の相談、地域の認知症の啓発の活動を行っています。
今後は、認知症をもつ人が病院に入院したときにその生活環境をどう整えていくのかを病院看護師とともに考え実践していくことが課題です。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 山口茜
私は東神戸病院の回復期リハビリテーション病棟で勤務しています。脳卒中ときくと体が動かない『運動麻痺』をイメージしませんか?
脳卒中後遺症には麻痺以外にも『高次脳機能障害』といって料理ができない、以前より怒りっぽいなど一見ではわかりくい後遺症があり、ご本人ご家族、医療従事者も戸惑うことも多々あります。
現在病院内で脳卒中・高次脳機能障害の学習会を行い、知識の普及と向上に努めています。今後はご本人やご家族の方、地域で生活している方へと普及の輪を広めていくことが課題と思っています。
現在病院内で脳卒中・高次脳機能障害の学習会を行い、知識の普及と向上に努めています。今後はご本人やご家族の方、地域で生活している方へと普及の輪を広めていくことが課題と思っています。
可能性を信じることと、ユーモア・アイデアを大切にし、住み慣れた地域で生活できるような支援を多職種・地域と連携しながら行っていきたいと思います。
認知症看護認定看護師 三木彩子
みなさん、"認知症"と聞くと、どのようなことを想像されますか?
例えば、「身の回りのことができなくなってしまう。」「何もわからなくなってしまう。」などのマイナスイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。認知症になることで、物忘れが多くなったり、今までできていたことに時間がかかることもあると思います。
私は認知症看護から、言葉の掛け方を工夫したり、生活環境を整えることが、認知症の方の"持っている力"を発揮できるきっかけになることを学びました。特に、病院に入院することは、認知症の方にとって大きな環境の変化となります。急な発熱などの病気や持病が悪化することで、認知症症状の悪化や、不安、混乱を招いてしまうことがあります。
人に個性があるように、認知症の症状も認知症の方によって異なり、ケアの方法も一つではありません。認知症の方それぞれに応じたケアの方法を、私たちは医療者だけではなく、認知症の方ご本人やご家族、支えてこられた地域の方と共に考えていきたいと思います。
職種を越えて、私たちが協力し合うことで、少しでも安心して入院生活を送ることに繋がり、認知症の症状が悪化を防ぎ、元の生活の場所に帰ることができると思います。 そして、認知症の方の意思を第一に考え、今どのように生きたいか、そしてこれから先をどう生きていきたいかを共に考え、少しでもお力になれればと思います。
摂食嚥下障害認定看護師 佐藤和加奈
皆さんにとって「食べる」こととはどんな意味を持ちますか?生きるための行動、家族・友人などとの団らんの場、生きがいや楽しみなど、様々な意味があると思います。
日々、患者さんとの関わりの中で、患者さんの"口から食べたい"気持ちと、ご家族の"食べさせてあげたい"気持ちを叶えるためにはどうしたらいいのだろうと悩みました。そして一昨年、摂食嚥下障害認定看護師教育課程の公開講座に参加し、私は、「これだ!!」と直感しました。それから私は、食べることの意味についてもっと深く学びたいと思い、昨年に摂食嚥下障害認定看護師教育課程を受験し、合格することができました。
患者さんの全体像を把握し、"患者さんの強み"を見つけて、その強みを活かしながら口から食べる喜びを共有し実践していきます。しかし、私一人では実践することはできません。医師・看護師・セラピスト・管理栄養士・MSW・訪問看護師・他施設など、患者さん・ご家族を中心とした多職種とともに、同じ目標に向かって、食べる喜びや患者さんとご家族の笑顔をたくさん増やすことができるように活動して行きます。また、地域で暮らしている人で食べることについて様々な疑問があると思います。そのような疑問を解決するため、力になれるように自己研鑽していきます。